介護業界へ転職しようと考えているのであれば、介護業界が今どのような現状になっているかを知ることが大切である。高齢化社会が急速に進んでいる日本では、介護職員の人手不足が問題となっている。介護職員の人数もいくらか増えてはきているが、高齢者の増加数に追い付いていないのが現状だ。
したがって、さらなる介護職員を増加させるには、待遇を改善させるような取り組みが必要である。介護業界では、以前から採用難が問題になっている。
採用難の一番の原因として、介護職員の給料の低さが挙げられているため、まずは給与面を改善させることが大切だ。実際、継続的に働いてもらえる人材を増やすために、給料の引き上げに取り組んでいる事業所は年々増えつつある。
日本では、要介護認定者が十数年前と比べておよそ2倍以上に増えていると言われており、介護業界は急速なスピードで拡大傾向にある。業界の規模感は売上7000億円にも達しているとされているが、10年後には高齢者が800万人を超えていると言われているため、さらに介護業界は拡大することが見込まれる。
ただし、だからといって利益を重視しすぎると、失敗してしまうだろう。本来、福祉サービスは、費用の大半が社会保険や税金によって支えられているため、福祉サービス本来のあり方を無視して利益ばかり追求してしまうと失敗する恐れがある。
実際、大手ばかりが成功しているとは限らず、地域密着型の小規模事業所が成功している事例も珍しくない。もし介護業界へ転職したいと考えているのであれば、大手ばかりでなく小規模な事業所に目を向けるのも手だ。